同情してだめんずにひっかかってしまった話

20代のころ、2歳年下の男性とある勉強会を通して知り合いました。その人は無職でしたが、母子家庭だということで、お父さんが2歳の時にいなくなった話とか、身の上話を聞いていたら同情してしまいました。
気の毒だと思い、更に向こうがかなり積極的に押してきたので、付き合うことになってしまいました。私は世間知らずのお嬢さん育ちもいいところだったので、簡単にそういう引っかけ話につられてしまったのです。
浮気どころか、彼は他の女性と交際していること、二股かけていることを隠そうともせず、他の女性にもモテるんだ、ということを自慢していたのですが、それでも気の毒な人だから仕方無い、などと思って許していた私がお人好しの馬鹿でした。
「自分の女性関係は全部話すから」などと、ドヤ顔で言われて、まあ正直なだけいいのかなあ、などといい方に考えてしまっていたのが本当にお人好しでした。目が覚めたのは、彼が私の実家に押し掛けてきた時です。彼は私の妹をジロジロ見て、好みだとか言って、なんと妹のことも狙っていたのでした。私の家族は父も妹もみんな彼のことを本能的に嫌いました。私が完全に、今で言うだめんずに引っかかったと思ったようです。その家族の反応を見て、私はやっと我に返りました。
だいたい平気で二股交際をしているという神経が分からないというものです。それをヘラヘラと許していた自分がとても愚かに思えて、彼への気持ちがすうっとさめていきました。彼がまた他の女性にモテるという自慢話を始めたとき、ついに怒りが頂点に達し、そのまま席を立って、もう絶対に連絡を取りませんでした。ちょっと思い出したくない付き合いだったですね。